ポケモンの【タウリン】実際に人間も攻撃力が上がるのか?

ポケモンの【タウリン】実際に人間も攻撃力が上がるのか?

まず初めに、ポケモンやよくCMで耳にする【タウリン1,000mg配合】というドリンク。

ポケモンにおけるタウリンとは攻撃力が上がることでお馴染み。

CMで放送されている栄養ドリンク「タウリン1,000mg配合」リポビタンD。

それぞれ

”攻撃力が上がるのか?”
”1,000mg配合は疲労回復に効果があるか?”

という定義づけで話を進めていきたい。

ということで今日の参考文献はこちらです。

レビュー:タウリン:「非常に必須」のアミノ酸https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3501277/

スポーツと運動におけるタウリン
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8152067/

この3つのテーマでまとめてみました。

・タウリンの効果
・アスリートのタウリンの使い方
・タウリンと一緒に摂取してはいけない栄養

この上記の3つのテーマでお話をしていきながらそれぞれの

”攻撃力が上がるのか?”
”1,000mg配合は疲労回復に効果があるか?”

という最終結論に参りたいと思います。

ということで始めていきましょう。

まずタウリンとは何かから始めていきます。

タウリンとはタンパク質合成に使用されない数少ないアミノ酸の一つなのです。

どういうことかと言いますと、タンパク質合成には20種類のアミノ酸を使用します。

内訳ですが

必須アミノ酸】

・フェニルアラニン
・ロイシン
・バリン
・イソロイシン
・スレオニン
・ヒスチジン
・トリプトファン
・リジン
・メチオニン

覚え方としては全ての頭文字をとって「フロバイスヒトリジメ」

【非必須アミノ酸】

・グルタミン
・グルタミン酸
・アスパラギン
・アスパラギン酸
・アルギニン
・アラニン
・セリン
・システイン
・チロシン
・プロリン
・グリシン

これら全てで20種類あります。タンパク質合成に必要なアミノ酸等なのです。この中に【タウリン】は含まないのです。

なのでタウリンがなくても筋肉の成長、いわゆる筋タンパクの合成は起こります。

なのですが、タウリンは「条件付きアミノ酸」と呼ばれることがあります。

その広範な分布は細胞の保護、細胞の発達、栄養、生存における機能的重要性を考慮するとタウリンは間違いなく最も重要なアミノ酸の一つなのです。

−タウリンの効果−

・精神の安定    (交感神経の抑制)
・脳や視覚機能維持 (細胞保護剤)
・肝臓の健康維持  (酵素の働きを助ける)
・脂肪燃焼     (コレステロール減少)
・筋肥大      (インスリン分泌)

などなど

さらには

脂質代謝促進

抗酸化作用

抗炎症作用など多岐にわたる作用がありますね。

タウリンの効果を少しみていただいたところで、どこにタウリンが分布しているか?が気になると思うところです。

・脳
・筋肉
・肝臓
・目

などが上げられるでしょう。

特に目の中でも

・網膜
・硝子体
・水晶体
・角膜
・虹彩
・毛様体

にはタウリンが分布しているのです。

特に網膜では10倍以上アミノ酸濃度をタウリンが上回っています。

なのでタウリンの摂取が目の健康を保つ上でも重要なアミノ酸ということになるのです。

−アスリートのタウリンの使い方−

さあ第二章ではどのようにしたらアスリートが上手にタウリンを活用してパフォーマンスを上げていくかというお話です。

・摂取方法
まず最も有効的なタウリンの摂取方法は”カプセルフォーム”つまりサプリメントからの摂取です。

たくさん文献で紹介されているものも目にしますね。

・摂取時間
時間に関してのレビューでは運動を行う2時間前〜60分前の接種ががタウリンの血中濃度が高く運動パフォーマンスを向上させるのです。

・接種頻度
タウリンはアミノ酸であるため、多くの研究ではトレーニングをする日、トレーニングをしない日でも定期的な摂取が有害でないとしています。

・摂取量
活動の60-120分前に1~3g/日のタウリン接種で、6~21日間継続的に慢性容量と同じ量を投与することが効果的です。

ただしパフォーマンスの改善では継続的投与がなくとも運動能力が上がることがわかっています。

さらに運動のその競技における初心者の方が熟練者よりも運動のパフォーマンスが飛躍的な改善をもたらしたとされています。

・タウリンのパフォーマンス

スポーツと運動におけるタウリン
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8152067/

このメタ分析での調査結果は68%の文献がパフォーマンス改善が報告されました。

エルゴジェニックエイドとしてはパーフェクトなものではありませんが、タウリンがさまざまな生理学的機能や代謝機能の関与などがあるのは変わりがありません。

タウリン自体が持久力や、パワー、瞬発力のそれぞれの改善をすることは明らかです。さらには筋肉痛緩和(筋肉損傷の回復)に寄与するとの結果もあります。

本文では嫌気的パフォオーマンス(強度とパワー)と比較した際に、持久力のパフォーマンスの向上することがわかっています。

−タウリンと一緒に摂取してはいけない栄養素−

摂取を一緒にしてはいけない栄養素が存在するのです。

それは「GABA」と「βアラニン」です。

お互いが吸収阻害し合ってしまうためタウリンとの接種はなるべく避けた方が良い栄養素なのです。

ナトリウムと塩素を使用することによって代謝反応を進めていきますがそれらを使ってしまうことによって吸収が阻害が起きてしまします。

なのでもしタウリンをサプリメントなどで摂取するときは「GABA」と「βアラニン」のどちらか、またはその両方を摂取しないことがおすすめです。

さらにはタウリンが豊富に含まれる食材もご紹介していきます。

魚や貝類にタウリンは多く含んでいます。

・魚
・イカ
・タコ
・カツオ
・ぶり
・サザエ
・ホタテ
・牡蠣
・あさり
・しじみ
・はまぐり

などが上げられます。

これらん食材を摂取するときにも「GABA」と「βアラニン」の接種はなるべく控えた方が良いでしょう。

せっかくのタウリンが無駄になってしまいます。

こんなところでしょうか。

少しおまけでお話しさせていただきますが

ヴィーガン(完全菜食主義)で育てられている子供たちの問題発生率が近年増加傾向にあると言われています。

もちろんタウリンの不測だけではないと思いますが、タウリンについての文献に記載するくらいなので、それも原因の一つと言えるでしょう。

それと猫は以上にタウリンの合成能力が低いため、食事からタウリンを摂取する必要があるのです。なので世の中に売られているキャットフードの中にはタウリンが含まれていることが多いのです。

そして最後に

”攻撃力が上がるのか?”

”1,000mg配合は疲労回復に効果があるか?”

についてです。

まずは攻撃力が上がるかどうかです。

一言で言います。上がりません。

攻撃力の定義づけからしっかりしていかなくてはいけないので、調べてみたんです。

攻撃力の定義とは?

ということですのでまずポケモンでいう攻撃力というものは上がらないが結論です。

さらにタウリン1,000mg配合についてです。

なんか多く含んでいるように見えるマジックなだけです。

1,000という数字を使っているだけで1gと同等です。

文献の中では少量ではパフォーマンス向上(持久力、パワー、瞬発力)は見込めないとのことでした。

なのでCMで大々的にやっているほど効果の実感はないと思います。

科学的根拠に乏しいのです。

なんで結果的にはタウリンは使い方によっては有効的なもので変わりはないが、誇大広告などにもなりうる可能性のあるサプリメントとして、自身が接種するときには是非とも用法用量などをエビデンスの元使用するのがベストかと思います。

過度な期待はせずに、サプリメント(栄養補助食品)として食事で補えない分を補填してあげるなど自信に合った使い方をしましょう。

それではまた!

本文

STAR SEVEN GYM
Jun Suzuki

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